昨日のテントウムシと同じところにいた、このハチ。
体長1cmに満たない小さなハチです。
アブラムシの周辺を歩きまわるのですが、アブラムシを食べる様子はありません。
どうやらこのハチは、「ヒラタアブヤドリヒメバチの仲間」の寄生バチのようです。
寄生バチとは、他の虫に卵を生みつける種類のハチです。幼虫は寄生された虫(宿主)の体内で育ち、最終的には宿主を殺して出てきます。
ヒラタアブヤドリヒメバチの寄生先はヒラタアブの幼虫ですが、ヒラタアブの幼虫は(テントウムシと同様に)アブラムシを食べます。
つまり、このハチは、アブラムシを食べるヒラタアブの幼虫に産卵するために、アブラムシの周辺を探しまわっていたようです。
植物の汁を吸うアブラムシ、アブラムシを食べるテントウムシやヒラタアブの幼虫、さらにその幼虫に寄生して育つ寄生バチ、というように、身近なところにも生き物同士の面白い関係が成り立っているのですね。